エーミング作業とは?


エーミングとは、自動車の安全走行において大事な役割を担う車の調整作業の一つです。


自動車の安全装置として衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)などが普及した現在の自動車にとって、電子制御装置整備(特にエーミング)は欠かせない作業となってきています。


ここでは、エーミング作業とは何かということや、エーミングの主な作業内容、必要な機械・工具、作業環境、エーミングの費用などをご紹介します。



ASV(先進安全システム)とは?


エーミングの対象となる先進安全システムを搭載した自動車はASVと言われています。


ASVは「Advanced Safety Vehicle(アドバンスド・セーフティ・ビークル)」の頭文字を取ったもので、ASVの先進安全システムの例を挙げると以下のようなものがあります。


・衝突被害軽減ブレーキ

・ふらつき注意喚起装置

・車線逸脱警報装置

・ACC(定速走行・車間距離制御装置)


安全運転をサポートするこれらの装置を正常に動作させるには、エーミング作業が欠かせません。


エーミングしないとどうなるの?


エーミング作業とは、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装置(ADAS)を正しく作動させるための「校正作業(キャリブレーション)」のことをいいます。


自動ブレーキやクルーズコントロールなどの先進安全機能での誤作動が起きる可能性があるため大変危険です。


エーミングが必要にもかかわらず作業が完了していない場合、メーターパネルの警告灯(自動ブレーキや車線逸脱防止装置等)を通じて持ち主に故障を知らせることもあります。


2024年10月(輸入車は2025年10月)以降、車検時に故障コードが検出された場合に不合格となり車検に合格できませんので修理が必要となります。



エーミング作業について


エーミングとは、自動車に搭載されている電子制御装置(先進安全装置)が正しく作動するための校正・調整作業です。


具体的には、下記のような作業が上げられます。

・レーダーセンサーや音波センサーのついた外装類の脱着

・カメラが付いたフロントガラスの交換

・フレーム修正を伴う板金塗装を行ったとき


国土交通省は、センサーやカメラといった電子制御装置の交換や修理を特定整備と位置付けていて、電子制御装置の整備は2020年4月1日に施行された、「道路運送車両法の一部を改正する法律案」により特定整備に定義されました。



エーミングの作業内容について


エーミング作業にはさまざまなツールや工具、作業環境が必要です。

エーミングターゲットとは

エーミングターゲットとは、カメラに読み込ませるための標的となります。



エーミングの主な作業内容


エーミングの主な作業内容ですが、先進安全装置のセンサーと関連する作業に付随します。例えば、飛び石被害などが原因でフロントガラスを交換した場合、ただ交換するだけではなくエーミング作業も行ないます。 フロントガラスの場合は、衝突被害軽減ブレーキなどに使われる「カメラ」をエーミング(校正)します。エーミングせずにガラスだけ交換すると、カメラへの写り方が変わって、正常に動作しない可能性があるからです。 バンパーの補修や交換を行なった場合は、超音波センサーをエーミングします。これは、センサーの角度や高さが基準値内に収まっているかを確認するためです。 つまり、先進安全装置のセンサーに影響する補修作業を行なった場合は、エーミング作業も同時に必要になるということです。



エーミングに必要な工具・作業環境


エーミングは精度を追求する作業なので、適切な工具や作業環境の整備も重要となります。

ここでは、エーミングに必要な工具や作業環境を解説します。


<必要な工具>

・ターゲット・リフレクター

・スキャンツール(外部診断機)

・水準機

・角度計

・整備書(各自動車メーカー)

・アライメント測定器


カメラに読み込ませるための標的となるターゲットやリフレクターは、メーカーや車種によって異なります。

サイズやターゲットの配置に規定があるので、車に合ったものを用意しましょう。


スキャンツールは車の車載診断機につなぐためのツールで、エーミングはこのスキャンツールから実施します。 水準器や角度計は、センサーの中心を出したり角度を測ったりするのに使います。整備書はターゲットの位置などが記載されているので、必須アイテムです。 最後のアライメント測定器ですが、実はエーミング作業の前にアライメントを調整することが推奨されています。アライメントが狂っていると、センサーの校正にも影響をおよぼすからです。 できる限り、エーミングの前にアライメント測定器でアライメント修正を行ないましょう。



ターゲットのダウンロード


現状は自動車メーカーの協力のもと、整備要領書(整備マニュアル)等の点検・整備に必要な情報は(一社)日本自動車整備振興会連合会(日整連)のシステム(FAINES)へ集約しています。


・整備工場は、インターネットを通じてFAINESに接続することにより、これら情報を入手可能(有料)。

※一部の車種や装置について提供がされていない、情報提供の手法が統一されていない等の課題もあります。


※記載情報は、2021年10月時点の内容です。

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