2020年、2.2億円の売上だった北浜グローバル経営株式会社は、2023年には35.8億円に急成長を遂げました。その原動力は、中小企業向け補助金申請支援事業の急拡大でした。
しかし、2023年後半、突如として経営破綻。
いったい何が起きたのでしょうか?
1.北浜グローバル経営株式会社の概要
北浜グローバル経営株式会社は、中小企業向けの補助金申請支援を主業務としていたコンサルティング会社です。2020年には売上が2.2億円でしたが、事業再構築補助金の需要増加に伴い、2023年には35.8億円に急成長しました。
2.経営破綻の背景
事業再構築補助金とは
事業再構築補助金は、新型コロナウイルス感染症によって業績が悪化した企業を支援するために設立された補助金制度です。企業が新たなビジネスモデルを構築する際の資金援助を目的としています。
経営破綻の直接的な要因
北浜グローバル経営の破綻は、事業再構築補助金制度の大幅な変更が主な原因です。2023年後半から、補助金の審査基準が厳格化され、多くの申請が遅延し、補助金の入金も遅れました。これにより、成功報酬の入金が滞り、資金繰りが困難となったとのことです。
ただ、申請件数は全国でも屈指の実績となっていますので、案件数も多く実際に採択後に成功報酬を回収していたと聞いています。なので、確かに補助金の制度変更は大きく影響しているかと思いますが、それ以外にも大きな要因は”固定費の大きさ”ではないでしょうか。
急拡大に伴い、従業員数200名超にまで拡大、オフィスは大阪梅田の一等地だったので莫大な固定費が補助金の制度変更についていけなかったのかなと推測しております。
これまで従業員の多さ、オフィス住所は企業の信頼に直結してましたが、これからの時代(AIや技術確認による省力化)においてはこれらが負債になる未来が少し見えた気もしています。
今の価値観が今後の価値観にならないだろうとふと感じました。
3.事業再構築補助金の変更と影響
2023年後半からの補助金制度の見直し
2023年後半から、事業再構築補助金の審査基準が厳格化されました。これにより、審査の遅延が生じ、補助金の入金が遅れたため、企業の資金繰りに大きな影響を与えました 。
審査の厳格化とその影響
審査の厳格化により、第11回の採択率は20%台にまで低下し、北浜グローバル経営の成功報酬の総額も減少しました。これにより、固定費の維持が困難となり、経営破綻に至りました 。
4. 北浜グローバル経営の業績推移
売上の推移
北浜グローバル経営は、2020年には2.2億円の売上を計上しましたが、2023年には35.8億円に成長しました。しかし、2023年後半から補助金制度の変更により、業績が急激に悪化しました。
採択実績の変動
第8回では採択件数が74件、採択率は58.3%でしたが、第11回では採択件数は26件、採択率は23.9%にまで減少しているようです。
5. 経営破綻の影響
従業員への影響
北浜グローバル経営には226人の従業員が在籍していました。経営破綻により、多くの従業員が職を失うこととなり、特に補助金コンサルタントの方々に大きな影響が出ました 。
提携金融機関への影響
提携していた金融機関は、補助金申請を希望する顧客の紹介先がなくなり、混乱を招きました。これにより、顧客への状況説明や新たな申請サポート先の手配が必要となりました。
顧客への影響
北浜グローバル経営の申請サポートを希望していた顧客も、新たなサポート企業を探さなければならなくなりました。特に、信頼性の高い申請サポート企業への依頼が重要となります。
6. 今後の補助金申請サポート業界の展望
北浜グローバル経営の破綻により、他の申請サポート企業への依頼が増加すると予想されます。特に、実績のある企業への需要が高まるでしょう 。
7. まとめと今後の対策
経営破綻の教訓
北浜グローバル経営の経営破綻は、補助金制度の変更や審査の厳格化に迅速に対応できなかったことが主な要因です。これにより、企業は常に制度の変更に敏感であり、迅速に対応する必要があることが示されました。
今後の補助金申請のポイント
補助金申請を行う企業は、信頼性の高い申請サポート企業を選ぶことが重要です。また、補助金制度の変更に迅速に対応し、必要な書類を正確に提出することが成功の鍵となります。
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