木下:高速に進化する中で、設備投資や様々な技術研修、社員の採用や育成に伴うコスト面の厳しさについて、どのような形で補助金を活用できるのか、ということを皆様にお話し伺いながら進めていけたらと思っています。
今回は参加いただいております伊倉社長の方から現場の目線も含めた鈑金塗装業における補助金、そして助成金の活用についていろいろとご質問いただきながら進めていけたらと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
それでは私からお話させていただきたいと思います。私は今、木下さんの方からご紹介いただきましたように、東京で自動車の鈑金塗装業を営んでおります。うち自体は割と補助金や助成金というところにアンテナを張っており、今までの過去も実績があるんですが、なかなか業界全体を見渡したときに、補助金や助成金についてのハードルが高い状況があると認識しています。その中で、今後の自動車業界は加速度的に変化を遂げていて、特に車が先進的になっていく流れの中で、我々は修理する技術を提供しなければならず、そのために先進安全技術に対する設備投資をしていかなければなりません。また、車体整備業の日本の総需要が落ち込んでいく流れの中で、我々は会社としてしっかりと体制を整えていかなければならない状況にあります。その流れの中で、補助金に興味があるところはあるものの、例えばものづくり補助金を申請する会社が多い中で、本年度事業再構築補助金などについては、我々の業界では革新的な事業や業体転換に取り組みにくいと感じています。何かそこで活用方法があれば、チェンさんの方からご指導いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
チェン:ご質問ありがとうございます。おっしゃる通り、私は補助金に5年以上携わっており、現在は自動車整備の専門の補助金活用を支援させていただいています。業界を見ていると、特定整備やOBD車検など、本当に100年に一度の変革期を迎えていると思いますが、その中で設備投資は必須になりますし、補助金は大きなツールになり得ます。例えば、アライメントやエーミングでは、100万、200万ぐらいでしょうか。アライメントテスターやリフトを含めると1000万を超えることもあります。
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